その人の立場になって
考えられるナースを目指して

看護部長ご挨拶

超高齢化社会を実感する昨今、新札幌ひばりが丘病院は地域密着型の病院として、住民の皆様に信頼される病院を目指しています。
 その中で看護部は「地域の皆さん一人一人が大切にされたと思える看護の実践」を根幹に、その人の人生を理解し想像することで、その人らしさを尊重した看護を追求しています。
 医療職としてはもとより人として、困っている人や弱っている人へためらいなく手を差し伸べることができる他者への気遣いや、相手への感謝の気持ちを自然に表現できる看護職を育成しています。
 さまざまな背景を持つ職員のキラリと光る部分を見出し、職員もまた一人一人が大切にされたと思える職場環境の醸成と、患者さんの声や職員の声が届く病院にしたいと考えます。

「大切にされた経験が人を育む」といわれています。
 そしてその経験を持つ看護師が患者さんや地域住民の皆様を大切にする。 そんな人と人とが支え合える看護部を目指します。

看護部長
辻本 朗子

看護部の理念および基本方針

※想像とは「実際に見たり経験したりしていない事柄を頭の中に思い浮かべること」
創造とは「新しいものを初めて作りだすこと」

緩和ケア病棟閉じる開く

病床数 35床

病棟概要

緩和ケア病棟ではがんと診断され、治療が困難な患者さん・ご家族へ身体的・精神的な対応はもちろんのこと、多職種によるさまざまな視点で関わらせていただきます。

「どこか痛くないですか?」
「お身体は辛くないですか?」
「病気になってご家族とどう向き合えばよいか悩んでいませんか?」
「ご家族が病気になられて、家族として何をしてあげたらいいのか悩んではいませんか?」
「家で一緒に過ごしてあげたいけど、準備など何から手を付けていいのかわからない」

そんなご本人、ご家族に寄り添い、今現在のこと、これからのことを一緒に考え相談させてもらうのが緩和ケア病棟です。
病気に対しての治療ではなく、病気から来るさまざまな症状の緩和に努めます。これからの時間を同じ残された時間なのであれば、少しでも辛くなくご本人らしく過ごしていただけるように、ご本人の心と身体の辛さ・さまざまな面でのご家族の負担を緩和し、患者さんの「生ききる」を支えるために全力を尽くします。

入院中は体調を整える以外にも、茶話会や季節を感じられるレクリエーションにも定期的にご参加いただいています。院内デイケアにも積極的に参加していただき、他の患者さんとの交流や気分転換の運動を行うなど、「入院したからベッドに寝たきり」というイメージではなく、リハビリも積極的に行い日課として楽しまれています。
リラクゼーションでは、当院の売りである「モール温泉」に入る事を毎週の楽しみにされている患者さんも多く、4~5人で入浴できる大浴場・寝たままで入浴できる機械浴・ご自宅感覚で入浴できるユニットバスを選んで入浴できます。

さらに、当院は居宅支援事業所・訪問看護ステーションも併設しており、病院とご自宅をしっかりとつなぐことができるため、ご自宅で緩和ケアを受けることも容易に行えます。入院した後は最期まで病院ではなく、その時々のご本人・ご家族のお気持ちや疲労を考慮しながら柔軟に対応させていただきます。
面会方法は、遠方で面会が難しく、ご家族が高齢で来院が難しい場合には、「ZOOM」や「LINE」などを利用したオンライン面会も積極的に行っているので自宅にいながら大切なご家族の今を共有することができます。

緩和ケアについて

地域包括ケア病棟閉じる開く

病床数 60床

病棟概要

「リハビリをして早く自分の家に帰りたい」
「これから一人での生活は心配」
「これからは施設で生活したい」
そのような患者さんのご希望やお気持ちをうかがい、ご希望が一日でも早く叶えられるよう、私たちは入院時より退院に向けて支援を始めていきます。
また自宅で過ごすことが困難となった患者さんへは、施設など安心して過ごせる場所のご紹介をさせていただいています。

診療報酬上で、入院期間は最大40日との決まりがあるため、退院の準備からご自宅に帰るまで、また施設のご紹介から入所まで、この期間内に援助をさせていただきます。
入院中はお体の状態に合わせ個別のリハビリテーションを行っています。そのほか自由に参加できる院内デイケアも行っており、運動機能の向上、気分転換を図りながらリハビリテーションを行っていける活動も積極的に取り入れています。

また長期に在宅で療養されている方のレスパイト入院の受け入れも行っています。入院中は患者さんがより自宅で生活しやすくなるようにリハビリテーションを行っていただき、その間ご家族には休息をとっていただく社会的入院も行っています。
私たちは患者さんが安心して退院できることを願い、元気な笑顔を心がけ日々頑張っています。
室内の気圧を室外より低くすることで、ウイルス等で汚染された空気を室外に逃さないようにして感染拡大を防止する陰圧システムが導入され、60床のうち12床は感染症に対応できる病室を備えています。

地域包括ケア病棟の4つの機能

療養病棟閉じる開く

病床数 48床

病棟概要

「自宅で一緒に過ごしたいけど、寝たきりでみることができない」
「歩くことができなくなってしまい、自宅で過ごすことが難しい」
「ごはんが食べられなくなり、点滴が毎日必要になってしまった」
「酸素が離せなくなり、自宅に帰れない」
など自宅で療養することが難しい患者さんを療養病棟でケアしています。
患者さん一人一人を大切にして、ケアをさせていただいています。

  1. 療養病棟の患者さん

    患者さんは肺炎や骨折、がんなどさまざまな病気をかかえ、急性期病院で積極的な治療をされてきました。高齢の患者さんも多く、急性期治療のあいだにベッド上での生活になってしまった方、食事を食べることができなくなってしまった方、酸素吸入が常日頃必要になってしまった方などが引き続き入院生活を続けています。また、足腰が弱くなったり、判断力が遅くなったり、物忘れが多くなったりして普段行っている買い物、洗濯、お掃除、炊事、入浴、食事などが難しくなり、入院となり療養生活を行っています。
    療養病棟では治療を終えて、病状が落ち着いた後も、引き続き継続的な入院治療が必要な患者さんを入院の対象としています。

  2. 入院治療

    療養病棟は入院期間の制限がありません。そのため入院期間を気にすることなく安心して療養生活を過ごすことができます。
    主治医は土・日・祝以外毎日患者さんの訴えに耳を傾けながら回診を行っています。
    また、不安を抱えるご家族の皆さんのために患者さんの病状が変わった際は、主治医から家族に病状の説明を行います。

  3. 多職種と連携して支援しています

    高齢になり療養生活が長くなると筋力が低下し、日常生活に影響が生じます。理学療法士が毎日患者さんのベッドサイドにうかがいリハビリテーションを行っています。日常生活動作を維持し今よりも動くことができるように患者個々の目標を立てています。ベッドの端に座ること、車椅子に座ってみること、歩行器につかまって歩いてみること、手すりにつかまって歩いてみることなどさまざまな訓練を行っています。
    食べることは患者さんの大きな楽しみです。食物や水分を飲み込む力が落ち込んだ患者さんには、言語聴覚士による飲み込みのリハビリテーションも行っています。発声訓練を行って口の動きを改善することや、首・肩のストレッチを行うこと、患者さんに合った飲み込みやすいゼリーや食品を食べる訓練などを行っています。
    患者さんの体調や家族のサポートが整い自宅や施設での生活が可能な状態となる場合があります。その際は社会福祉士が退院や施設等への入所の支援をしています。患者さんそれぞれに合った福祉サービスなどを調整して、病院ではなく、地域で安心して過ごすことができるようサポートしています。

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